まえがき
昼間は美しいグリーン、夜の照明の下では鮮やかなレッドへと色が変化する…そんな神秘的な宝石を知っていますか?
それがアレキサンドライトです。
「昼はエメラルド、夜はルビー」とも称されるこの宝石は、宝石愛好家の間で特別な存在として知られています。
「石言葉は何?」「なぜ色が変わるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
十数年ジュエリーを販売してきた私が、アレキサンドライトの石言葉から色変化の秘密まで詳しく解説します!
✦アレキサンドライトの石言葉
アレキサンドライトの石言葉は「秘めた想い」「高貴」「情熱」「二面性」などです。
「秘めた想い」は、光によって色が変化するアレキサンドライトの特性から生まれた言葉です。
周囲に流されず、自分の中にある信念を貫いて生きる強さという意味があるとされています。
「高貴」はアレキサンドライトが発見された際にロシア皇帝アレキサンダー2世に献上されたことに由来します。
「皇帝の宝石」とも呼ばれるほど格調高い宝石です。
「二面性」は昼と夜で全く異なる色を見せるアレキサンドライトならではの石言葉です。
表と裏、光と影のような二面性を持ちながらも、それぞれに美しさを持つという意味があります。

アレキサンドライトって『皇帝の宝石』って呼ばれてるんですよね。
石言葉の『高貴』にぴったりですよね。

そうですね。
ロシア皇帝に献上された宝石ですからね、その歴史が石言葉にも表れているんですよ。
✦アレキサンドライトの特徴
*硬度・耐久性
アレキサンドライトのモース硬度は8.5です。
ダイヤモンドの10に次ぐ高い硬度で、宝石の中でも特に硬く耐久性に優れています。
日常使いにも十分耐えられる硬度で、傷がつきにくいのが特徴です。
ただし硬度が高くても割れやすい宝石もあるので、強い衝撃は避けましょう。
*産地
アレキサンドライトの主な産地はロシア・ブラジル・スリランカ・タンザニア・インドなどです。
中でもロシアのウラル山脈産が最高品質とされており、鮮明な色変化と美しい輝きが特徴です。
ただし現在ではウラル産のアレキサンドライトはほとんど採掘されておらず、市場に出回るものは非常に希少です。
現在の主な産地はブラジルやスリランカですが、ロシア産に比べると色変化がやや弱いとされています。
*価値・希少性
アレキサンドライトは、パライバトルマリン、パパラチアサファイアと共に3大希少石のひとつに数えられる超高級宝石です。
その希少性は非常に高く、良質なものは同じカラット数のダイヤモンドよりも高価なことがあります。
特に色変化が鮮明で透明度の高いものは1ctで数百万円になることも珍しくありません。
*色変化の秘密とは?
アレキサンドライトが色変化する理由は、石の中に含まれるクロムという成分にあります。
クロムは特定の波長の光を吸収する性質を持っています。
太陽光(自然光)の下では緑色の波長が強く反射されてグリーンに見え、白熱灯や電球などの人工光の下では赤色の波長が強く反射されてレッドに見えるのです。
この色変化の度合いが強いほど価値が高く、鮮明にグリーンからレッドへと変化するものが最高品質とされています。
同じクロムを含む宝石にはエメラルドやルビーがありますが、アレキサンドライトのように劇的な色変化を見せる宝石は他にありません。
これがアレキサンドライトが「奇跡の宝石」と呼ばれる理由です。
✦アレキサンドライトってどんな宝石?
アレキサンドライトはクリソベリルという鉱物の一種です。
クリソベリルにクロムが含まれることで、あの独特の色変化が生まれます。
名前の由来は、1830年にロシアのウラル山脈で発見され、当時のロシア皇帝アレキサンダー2世の誕生日に発見されたことにちなんでいます。
ロシアの国旗の色である緑と赤を持つこの宝石は、ロシアで特別な意味を持つ石として大切にされてきました。
和名は「金緑石」といいます。
✦アレキサンドライトは6月の誕生石
アレキサンドライトは6月の誕生石のひとつです。
6月の誕生石といえばパールが有名ですが、アレキサンドライトも6月の誕生石として知られています。
6月生まれの方へのプレゼントとして、パールとアレキサンドライトのどちらかを選ぶという方も多いですよ。
✦販売員から見たアレキサンドライトの魅力
十数年ジュエリーを販売してきた私が思うアレキサンドライトの最大の魅力は、やはりあの色変化です。
お店でアレキサンドライトをお見せするとき、照明の下と自然光の下で見せると、お客様が必ず驚かれます。
「え~、すごいっ!!同じ石なの!?」という反応が毎回楽しいですよ😊
ただ正直なところ、お店で見かけるアレキサンドライトの中には色変化が弱いものも多いです。
「色が変わる」と書いてあっても、よく見ないと分からないくらいの変化のものも…。
購入の際は必ず自然光と照明の下の両方で確認してください。
以前、大粒のアレキサンドライトをお買い上げいただいたお客様から、後日『色の変化がわかりにくい』とご連絡をいただいたことがあります。
購入時にしっかり色変化をお見せしたつもりでしたが、やはり実際に使ってみて初めて気づくこともあるようです。
大粒だったので結構な高額で、でも今更返品も受けられないし、いいお客様だったのでそれ以上は言われませんでしたが…。
申し訳ないような、何とも言い難い気持ちになりました。
やっぱりお客様にご満足していただけることが喜びなので、そうじゃなかったときは悔やまれます。
だからこそ購入の際は必ず自然光と照明の両方でしっかり色変化を確認することをおすすめします。
鮮明に色が変わるものほど価値が高く、長く楽しめるジュエリーになりますよ😊

アレキサンドライトって色変化が弱いものも多いですよね。
購入時にしっかり確認してもらわないと後悔されるお客様もいて…。

そうですね。
鮮明に色が変わるものほど価値が高いので、必ず自然光と照明の両方で確認してから購入するようにお伝えしたいですね。
✦まとめ
- 石言葉は「秘めた想い」「高貴」「情熱」「二面性」
- モース硬度8.5と非常に硬く耐久性に優れる
- ロシア産が最高品質だが現在はほぼ採掘されていない
- 色変化の秘密は石に含まれるクロム
- 3大希少石のひとつに数えられることもある超希少石
- 6月の誕生石のひとつ
- 購入の際は自然光と照明の両方で色変化を確認
アレキサンドライトはその神秘的な色変化と高い希少性から、一度手にしたら忘れられない宝石です。
「昼はエメラルド、夜はルビー」の輝きをぜひ一度体験してみてくださいね😊



