まえがき
サンゴのジュエリーって素敵だけど、どんな宝石なのかよく分からない…そんな方も多いのではないでしょうか。
サンゴは古くから日本でも愛されてきた宝石ですが、実は宝石の中でもかなりデリケートな素材です。
お手入れを間違えると艶がなくなったり変色したりすることも。
十数年ジュエリーを販売してきた私が、サンゴの基本知識からお手入れ方法まで詳しく解説します!
✦サンゴってどんな宝石?
サンゴ(珊瑚)は、海に生息するサンゴ虫という生き物の骨格が宝石として使われるものです。
ダイヤモンドやルビーなどの鉱物とは異なり、生き物由来の「有機質宝石」のひとつです。
同じ有機質宝石には真珠や琥珀などがあります。
有機質宝石は一般的に鉱物系の宝石よりデリケートで、取り扱いに注意が必要です。
サンゴは主に水深100〜300メートルの深海で育ちます。
成長がとても遅く、1年に約1mmしか成長しないため希少性が高く、宝石サンゴの主な産地は日本・台湾・地中海などに限られています。
実は日本は世界有数の宝石サンゴの産地で、土佐(高知県)や鹿児島県などで採れる日本産サンゴは品質が高く世界的に評価されています。

サンゴって鉱物じゃなくて生き物由来の宝石なんですよね。

そうですね。
だからこそダイヤモンドなどと比べてデリケートで、お手入れが特に大切なんですよ。
✦サンゴの種類
*赤サンゴ
最もポピュラーなサンゴで、鮮やかな赤色が特徴です。
血赤とも呼ばれる深みのある赤色のものは特に価値が高いとされています。
日本や台湾、地中海が主な産地です。
*桃サンゴ(ピンクサンゴ)
淡いピンク色が上品で女性に人気のサンゴです。
「天使の肌」とも呼ばれるほど美しいピンク色が特徴で、可愛らしいジュエリーによく使われます。
*白サンゴ
白色から乳白色のサンゴです。
清潔感のある白色が特徴で、シンプルなデザインのジュエリーに使われることが多いです。
*黒サンゴ
黒色のサンゴで、希少性が高いとされています。
独特の存在感があり、個性的なジュエリーに使われることが多いです。
✦サンゴの石言葉・意味
サンゴの石言葉は「長寿」「幸福」「厄除け」「子孫繁栄」などです。
古くから日本では魔除けや縁起物として大切にされてきた宝石で、子どもの健やかな成長を願うお守りとしても使われてきました。
赤色のサンゴは特に「血の色」として生命力や厄除けの象徴とされています。
また3月の誕生石のひとつでもあり、誕生日プレゼントとしても人気があります。
✦サンゴはどんなジュエリーに使われる?
サンゴはネックレス・指輪・ブローチ・帯留め・お念珠など様々なジュエリーや装身具に使われています。
特に日本では和装との相性が抜群で、着物に合わせるジュエリーとして昔から愛されています。
赤サンゴのネックレスや帯留めは和装の定番アイテムのひとつです。
洋装にも合わせやすく、シンプルなコーディネートに華やかさをプラスするアクセントとして活躍します。
年配の方から若い方まで幅広い世代に人気がありますが、特に40代以降の大人の女性に好まれる傾向があります。
✦サンゴのお手入れ方法
サンゴは有機質宝石のため、取り扱いには注意が必要です。
正しいお手入れをすることで長く美しく保つことができます。
着用後は必ず柔らかい布で拭く
汗や皮脂はサンゴの大敵です。
着用後は必ず柔らかい布で優しく拭き取ってから保管しましょう。
汗をそのままにしておくと変色や艶の低下につながります。
水・汗に注意
サンゴは水に弱い宝石です。
水仕事や入浴・水泳の際は外すようにしましょう。
汗も同様にサンゴにダメージを与えるため、夏場や運動時は特に注意が必要です。
化粧品・日焼け止めに注意
化粧品や日焼け止め、香水などもサンゴにダメージを与えます。
ジュエリーは化粧・日焼け止めを塗った後につけるようにしましょう。
「ジュエリーは最後につけて最初に外す」が基本です。
直射日光・高温を避ける
直射日光や高温もサンゴの変色・劣化の原因になります。
保管する際は直射日光が当たらない涼しい場所に保管しましょう。
超音波洗浄機はNG
ジュエリーショップなどで行う超音波洗浄機はサンゴには使えません。
デリケートな素材のため、洗浄はお店に相談するようにしましょう。
✦実際に使って気づいたこと【販売員の本音】
私自身もサンゴのジュエリーを愛用していたことがあります。
白サンゴのトップで使い続けるうちに、裏側の肌に触れる部分だけ明らかに艶がなくなってきました。
気に入って買ったのでちょっとショックでしたが、メーカーに相談したところ磨きに出せば元に戻ると言われたので一安心でした。
これは汗や皮脂の影響でサンゴが少しずつダメージを受けていたためです。
着用後に柔らかい布で拭くだけでかなり違うのですが、毎日のことなのでついつい忘れてしまいがち…😅
お客様からも「サンゴが白っぽくなってきた」というご相談をいただくことがあります。
原因は汗や皮脂によるダメージのほか、光や熱による退色、染色処理が施されたサンゴの場合は色が抜けて白くなることもあります。
残念ながら一度変色したサンゴを元に戻すのは難しいことが多いです。
だからこそ日々のお手入れと、購入の際に染色処理の有無を確認しておくことが大切です。

私も白サンゴを使っていたら裏側だけ艶がなくなってしまって、ちょっとショックでした😅

磨きに出せば元に戻りますから大丈夫ですよ。
でもやっぱり毎日拭く習慣をつけることが大事ですよ。
✦まとめ
- サンゴは生き物由来の有機質宝石でとてもデリケート
- 種類は赤・ピンク・白・黒などがある
- 石言葉は「長寿」「幸福」「厄除け」など縁起の良い意味がある
- 着用後は必ず柔らかい布で拭くのが基本
- 水・汗・化粧品・直射日光に注意
- 一度変色・劣化すると元に戻しにくいので日々のお手入れが大切
サンゴは正しくお手入れすれば長く美しく楽しめる宝石です。
ぜひ日々のちょっとしたケアを習慣にして、大切なサンゴのジュエリーを長く愛用してくださいね😊

