今日お店で石マニアの常連のお客様との世間話でラボグロウンダイヤがちょっと気になってると言う話をしたら…。
「それよりモアサナイトでしょ!」と激推しされました。
販売員歴十数年の私でも、正直モアサナイトのことはそこまで詳しくなかったんです。
今日はそのお客様との会話をきっかけに調べたモアサナイトについて、販売員目線で正直にお話しします。
✦モアサナイトで後悔しない?欠点も正直に
モアサナイトが気になっている方が一番知りたいのは「買って後悔しないか?」ということだと思います。
結論から言うと、輝きや耐久性という点では後悔しにくい石だと思います。
ただ正直に欠点もお伝えします。
*劣化する?しない?
モアサナイトは硬度9.25〜9.5と非常に高く、ダイヤモンドに次ぐ硬さです。
傷がつきにくく、油脂も付きにくい性質があるため、輝きが長持ちしやすい石です。
キュービックジルコニアが時間とともにくすんでいくことがあるのに対して、モアサナイトは劣化しにくいというのが特徴です。
長く使い続けることを前提にするなら、劣化の心配はほぼ不要だと言えるでしょう。
*虹色の輝きが強すぎると人工感が出る
モアサナイトの輝きはダイヤモンドの約2.5倍と言われています。
一見すごいことのように思えますが、輝きが強すぎて虹色に見えることがあり、これがダイヤモンドとの違いに気づかれる原因になることがあります。
ルーペで見るとさらに分かりやすいそうです。
ダイヤモンドらしい上品な輝きが好みの方には、少し派手に感じるかもしれません。
*日本での知名度がまだ低い
欧米ではモアサナイトやラボグロウンが婚約指輪として選ばれることが増えています。
背景には価格の手頃さだけでなく、天然ダイヤモンドの採掘に伴う児童労働や環境問題を避けたいという倫理的な理由もあります。
日本ではまだそこまで広まっていませんが、じわじわと意識が変わってきている感じがします。
日本ではまだ知名度が低く、「何この石?」となることもあります。
ジュエリーショップでもモアサナイトを扱っているお店はまだ多くありません。
✦モアサナイトとは?
モアサナイトは1893年にアメリカのアリゾナ州に落下した隕石の中から発見された鉱物です。
発見者のアンリ・モアッサン博士の名前から「モアサナイト」と名付けられました。
天然のモアサナイトは非常に希少で、現在流通しているものはすべて人工的に合成されたものです。
成分は炭化ケイ素(SiC)で、炭素からなるダイヤモンドとは全く別の鉱物です。
輝きはダイヤモンドの約2.5倍、価格はダイヤモンドの約10分の1というコストパフォーマンスの高さが注目されています。
隕石から発見されたって聞いて、なんかロマンチックだなって思いました(笑)。
天然のモアサナイトはいくらするんだろうとめちゃくちゃ気になって調べてみました。
天然のモアサナイトは隕石に微量含まれているだけで、ジュエリーとして使えるサイズのものはほぼ存在しないんだとか💦
なので実質的に天然のモアサナイトは市場には出回っていないようです。
「宇宙からの贈り物」なんて呼ばれることもあるそうで、ますますロマンチックですよね(笑)。

隕石から発見された石って聞いて、なんかロマンチックだなって思いました(笑)。

確かに「宇宙からの贈り物」なんて呼ばれてるくらいですからね。
ロマンがありますよね。
✦モアサナイトとキュービックジルコニアの違い
よく比較されるキュービックジルコニアとの違いをまとめます。
*輝きの違い
モアサナイトの屈折率はダイヤモンドより高く、虹色の強い輝きが特徴です。
キュービックジルコニアもダイヤモンドに似た輝きを持ちますが、モアサナイトの方が輝きは上です。
*硬度・耐久性の違い
モアサナイトの硬度は9.25〜9.5、キュービックジルコニアは8.5程度です。
またキュービックジルコニアは時間とともにくすんでいくことがありますが、モアサナイトは劣化しにくいのが大きな違いです。
確かに私もキュービックジルコニアのピアスを着けてたことがありますが、最初はダイヤと変わらないくらい綺麗だったのに…。
時間が経つと白っぽく濁ったように感じたことがあります。
*価格の違い
キュービックジルコニアの方がモアサナイトよりさらに安価です。
ファッションジュエリーとして気軽に楽しむならジルコニアでも十分ですが、長く使い続けたいならモアサナイトの方がおすすめです。
✦石マニアの常連客がモアサナイトをすすめた理由
私がラボグロウンダイヤがちょっと気になってると言う話をしたら、「それよりモアサナイトにしなよ!」と激推ししてきたのが石マニアの常連客のNさんです。
ご自身で本物のダイヤ3ctも所有しているほどの石マニアで、自宅の金庫には希少石やジュエリーが山ほどあるというお方。
そのNさんが3ctのモアサナイトの一粒ネックレスを着けていらっしゃったのですが、正直私には本物のダイヤモンドとの区別がつきませんでした。
お店の2ctのダイヤと並べて比較しても本当に分からない感じでした。
「ルーペで見れば分かるけどね」とおっしゃっていましたが、肉眼では全く分からないレベルです。
そのNさんが「モアサナイトは買取や下取りで値段がつくけど、ラボグロウンはつかないからモアサナイトの方がいい」とおっしゃっていました。
でも実際に調べてみると、モアサナイトもラボグロウンも買取市場ではあまり高い値段がつかないのが現状のようです。
Nさんが勘違いしているのかもしれません💦
今度お店に来たら聞いてみようと思います(笑)。
✦販売員の私はラボグロウン派
Nさんにそこまで言われてもなお、私はラボグロウンダイヤの方に気持ちが傾いています。
理由は単純で、ラボグロウンダイヤモンドは成分がダイヤモンドと全く同じだからです。
人工的に作られていても、化学的にも物理的にも本物のダイヤモンドと同等のもの。
「成分が同じ本物のダイヤ」というところに価値を感じてしまうんです。
モアサナイトはダイヤモンドとは別の石。
輝きはダイヤを超えるかもしれないけれど、成分が違うというところが私には引っかかります。
とはいえNさんの話を聞いて、モアサナイトの良さも十分に分かりました。
肉眼で見分けがつかないほどの輝きで、価格はダイヤの10分の1以下。
これは確かに魅力的です。

Nさんにあんなに激推しされてもやっぱりラボグロウン派の私…(笑)。

成分へのこだわりはルビーさんらしいですね(笑)。
でもどちらも素敵な選択肢ですよ。
✦実は私にもこんなエピソードが…
そう言えば今思い出しました。
お店で加工をお預かりした時、1粒が結構大きい全周ダイヤのブレスレットの留め具の修理でした。
あまりにもダイヤが大きいのでめちゃくちゃ高そうと思いながらお客様に聞いてみました。
そしたら「これ、ダイヤじゃないよ、モアサナイト…。」と言われて…。
心の中で「ですよね~💦 ダイヤだったらヤバいっしょ💦」って思ったことがある…。
もう少し小ぶりのダイヤだったら絶対分からないと思いました。
モアサナイトを買うなら現実的な大きさだと本気で本物だと思われちゃうかも(笑)。
✦まとめ
●モアサナイトは劣化しにくく輝きが長持ちする石
●ダイヤモンドの約10分の1の価格でダイヤに匹敵する輝きを楽しめる
●キュービックジルコニアより耐久性が高く、長く使える
●欠点は輝きが強すぎて人工感が出る場合があること
●日本での知名度はまだ低いが、欧米では婚約指輪にも選ばれている
モアサナイトを「ダイヤモンドの偽物」ではなく「モアサナイトという別の宝石」として楽しめる方には、とてもコスパの高い選択肢だと思います😊
2026.07.10追記
先日、実際にモアサナイト1ct が届きました。
天然ダイヤと並べてみると、パッと見はよく似ています。
ただ、この記事を書くために調べた「モアサナイトは反射率が高く、虹色の分散が出やすい」という知識があったせいか、そこがどうしても気になってしまいました。
知識がなければ、単純に「キラキラ綺麗」としか思わなかったかもしれません。
知ってしまったからこそ気になる、というのも面白いものですね。
そこで考えたのが、プラチナのフクリン留めでトップを作ること。
フクリン留めなら石をプラチナで囲むので、光の入り方が抑えられて、虹色の分散も目立ちにくくなるのではと思っています。
ちなみに、チェーンなしでプラチナのフクリントップ加工の相場を見てみたところ、最初に見たときは70,400円でした。
数日後にもう一度見ると、相場が上がっていて数千円ほど高くなっていました。
地金相場は本当に日々変動するので、加工を考えている方は価格をこまめにチェックしておくのがおすすめです。

トップ加工が完成したら、またこちらでご報告しますね♡

