大切なジュエリーをリフォームしたのに、「こんなはずじゃなかった…」と後悔する方が意外と多いのをご存知ですか?
ジュエリーリフォームは一度加工してしまうと元に戻せないことも多く、失敗したときのショックが大きいのが現実です。
十数年ジュエリーを販売してきた私が、よくあるトラブル例と実際に経験したケースをもとに、失敗しないためのポイントをお伝えします。
✦ジュエリーリフォームで失敗した!よくあるトラブル例
ジュエリーリフォームのトラブルは、実は珍しくありません。
どんなトラブルが起きやすいのか、代表的な例をご紹介します。
*頼んでいないのに作られてしまった
見積もりだけのつもりでジュエリーを預けたのに、気づいたら加工が進んでいた…というトラブルがあります。
「職人が勘違いして作り始めてしまった」「担当者間の連絡ミスで製作がスタートしてしまった」など、お店側のミスが原因のケースです。
預ける際は「見積もりのみ」「加工の承認は別途連絡してから」という確認を必ず書面でしておくことが大切です。
こちらの例は私は経験したことはないです。
でもこれは、あきらかにお店側のミスだと思います。
リフォームではないですが、まだ本当に入社したばかりの頃。
サイズ直しなどの小さい加工で加工の伝票に「要見積もり」と書き忘れて、見積もりなしで加工がすすんでしまったことがありました💦
完全に私のミスなのでその加工はサービスでやらせて頂きました。
サイズ直しなどの簡単な加工は単価が安いからよかったものの、これがリフォームとなると何十万の世界💦
サービスでやるのはお店側としてかなり厳しいと思います。
✦仕上がりがイメージと全然違った
カタログや画像を見て決めたのに、実際に出来上がったものを見たら「全然違う…」となるケースです。
写真や画像だけではサイズ感や質感が伝わりにくいため、イメージのズレが起きやすいのです。
サンプル枠を実際に手に着けて確認してから決めることが重要です。
これは、私自身も経験しています。
カタログや写真を見てリフォームする場合は、やっぱりイメージが湧きにくいのでなるべくやらないようにしています。
専門のリフォームのメーカーさんが見えるときをご案内してメーカーの担当者さんとお客様と直接お話しして頂いてイメージの確認だとか説明だとかをして頂くようにしています。
今までに沢山のお客様のリフォームをしてもらっています。
実際に私自身も2本指輪のリフォームしてもらっていますが、出来上がりは満足していて、全く着けていなかったリングを毎日つけるようになりました。
今回は担当の方がまだ若い初めて見る方で、若干の不安を覚えましたがそこまで気にしず接客に入りました。
私が担当させて頂いていたお客様は、他社で指輪をトップにリフォームしたけど気に入らなくって、そのトップをリフォームしたいと言うことでした。
お客様と一緒に枠のサンプルを色々見て、「これがいいんじゃないですか?」と見せた枠を気に入って頂いて商談成立。
1か月後商品が出来てきて確認しましたがイメージが違う…私が見ても、な~んかイメージが違うんです。
「いや~どうしよう💦」いろいろ考えた挙句、私がイメージと違うだけでお客様はそうじゃないかもしれない…と自分の中でそういう結論になって連絡しました。
数日後、お客様がご来店されました。
お客様にドキドキしながら出来てきたトップをトレーにのせてお見せすると…。
何も言わずに「ありがとう。」と言ってお持ち帰りされました。
特に「え~、イメージと違う!」でもなく「めっちくちゃかわいい!」でもなく…。
私がイメージと違うってドキドキしてたのは取り越し苦労だったんだぁって思って、心配して損しちゃった~ってちょっとホッとしました。
ところが数日後、そのお客様から電話が合って、家に帰ってよく見たけど、「やっぱりイメージと違う。」と言われ、結局もう1度メーカーにやり直してもらうことになりました。
やっぱ私の感覚は正しかったんだとそういう面では自信が持てたけど…。
やっぱりリフォームは難しいって思った瞬間の1つでした。
*石が傷ついた・割れた
非常に稀なケースですが、加工中に石が割れてしまったり、傷がついてしまうことがあります。
エメラルドやオパールなど、衝撃に弱い石は特にリスクがあります。
預ける前に石の状態を写真に撮っておくと万が一のときの証拠になります。
こちらは、私が担当したお客様ではないですが、お店でエメラルドのリングのリフォームを承った時の事です。
エメラルドは、デリケートな石なので細心の注意を払ってやって頂いたんだとは思いますが、割れてしまいメーカーは顔色を変えてお客様に謝罪。
別のエメラルドのルースを用意して、やり直したそうですが、元々のお客様の石より色も濃くなってだいぶグレードアップしていたと思います。
よっぽど母親の形見だったのに!とか思い入れがない限り、めちゃくちゃお得、ラッキーだと思いました。
そのお客様は、よく来て下さる方で、全然怒ることもなく「いいよいいよ~。」って感じで返ってラッキーだったねって感じだったのでよかったですが…。
一歩間違えば大変なことになってたと思うと怖いです💦
*下取り価格でもめたケース
リフォームの際、古いジュエリーを下取りに出してリフォーム代金に充てる場合があります。
下取り価格をめぐってトラブルになるケースがあります。
よくあるのがこんな状況です。
・下取り価格の説明がなく、後から金額を知って納得できなかった
・複数点預けたのに合計金額しか教えてもらえなかった
・完成後に「やっぱり下取りなしにしたい」と言っても戻せなかった
下取り価格は金やプラチナの相場によって変動するため、預ける前に必ず一点ずつ金額が記載された明細書をもらうようにしましょう。
こちらも実際に私はトラブルになったことはないのですが、うちの店では下取り伝票にしっかり記入します。
| 品目 | 重量 | 下取り金額 |
|---|---|---|
| リング 1本 | ○○g | ¥○○○○ |
| ネックレス 1本 | ○○g | ¥○○○○ |
| 合計 | ¥○○○○ |
簡単に書くとこんな感じですが、その日の地金相場と下取りの相場も書いて、石が付いていればその石は返却するのかどうかも記入します。
きっと過去にトラブルがあったんでしょうね💦
伝票のほかにもトレーに下取りする品を並べて写真と取り、プリントアウトして分かりやすいようにグラム数と金額をそれぞれ書いていきます。
それをコピーして1枚はお客様、もう1枚はお店の控えです。

後は、下取り品は溶かしてしまうので後で返してと言われても返せませんよと言うことは、契約時にしっかりご説明させて頂いてます。

下取りって後からトラブルになりやすいんですよね💦
だからうちの店は伝票も写真付き明細も両方渡してますよね、店長!

そうですね、お客様に安心していただくためにも、それくらい丁寧にやらないとですね。
トラブルは未然に防ぐのが一番ですから…。
✦失敗しないためのポイント
*必ず書面で確認する
口頭だけの約束はトラブルのもとです。
見積もり内容・デザイン・価格・納期・下取り価格など、全て書面で確認しましょう。
信頼できるお店は必ず書類を発行してくれます。
私としては、今は携帯ですぐに写真が取れるので、リフォームする枠の写真など撮っておくことをおすすめします。
後で見返せるし、どんなデザインにしたか忘れちゃうこともないですよ。
ちなみに、婚約指輪のリフォームで後悔しないためのポイントについても、こちらの記事で詳しく解説しています。

✦まとめ
ジュエリーリフォームで失敗しないためのポイントをまとめます。
・下取りは、必ず一点ずつ金額が記載された明細書をもらう
・口頭だけの約束はトラブルのもと、全て書面で残す
・携帯で枠のサンプルなど写真を撮っておくと安心
大切なジュエリーだからこそ、焦らずしっかり準備してからリフォームに臨んでください。
信頼できるお店と担当者を見つけることが、後悔しないリフォームへの一番の近道です😊

