ジュエリーショップで働いていると、よくこんな言葉をよく耳にします。
「指輪は買ってもらうものだと思ってて…」
「ジュエリーって、誰かに買ってもらうものじゃないですか?」
十数年、ジュエリーの販売員として働いてきた私ですが、最近この言葉を聞くたびに、少しだけ複雑な気持ちになります。
「それ、今の時代に通用するかな?」と…。
✦昔はジュエリーを買ってもらうのが当たり前だった
実は私自身、若い頃はそういう時代を生きていました。
20歳の成人のお祝いには、6歳年上の彼にシャネルのバッグを買ってもらいました。
喜平のネックレスやコインのトップ、それから指輪も…。
周りの友人たちも同じように、彼氏や旦那さんからジュエリーをプレゼントしてもらうのが当たり前でした。
「ジュエリーは買ってもらうもの」という感覚は、あの頃は確かにリアルな話だったんです。
男性がジュエリーをプレゼントすることへのハードルが、今とは全然違いました。
高額なプレゼントをすることが、ある種の当たり前だった時代です。

私も若い頃はシャネルのバッグや喜平のネックレスを買ってもらいましたよ。
今じゃ考えられないけど(笑)。

そういう時代もありましたね。
今とはずいぶん変わりましたよね。
✦時代が変わった…物価も金相場も上がったのに給料は上がらない
いつの頃からか、時代が変わりました。
消費税が上がり、物価も上がり、ガソリンも上がった…。
それなのに、給料はなかなか上がらない。
おまけに金相場は爆上がりしています💦
以前なら10万円もあれば、それなりのジュエリーが選べました。
でも今の金相場だと、同じ10万円で買えるものが全然違います。
昔10万で売っていたものが今の30万円くらいな感じ…それ以上かもしれません💦
男性からのプレゼント予算も、現場で実感として変わってきました。
結婚記念日のプレゼントで5,000円のピアスを選びに来る男性も珍しくありません。
5万円くらいのネックレスを買って行かれる方もいらっしゃいますが、20万、30万のプレゼントを選ばれる方は滅多に居ません。
「これくらいが相場かな」という感覚自体が変わってきているんだと思います。
ブランドショップなら今でも高額なプレゼントはあるかもしれません。
そういう方もみえるかもしれませんが、前より少なくなってしまった気がします。
✦現場で見えてきた「買ってもらう派」の実態
そんな時代でも、「ジュエリーは買ってもらうもの」という感覚を持っているお客様は、まだいらっしゃいます。
面白いことに、そういう方に限って、いわゆる「綺麗な方」が多いんです。
指輪やネックレスをお見せすると「いいなぁ~」「かわいい~♡」とキラッキラ✨の瞳で自分の指に着けた指輪を眺めて…。
でもその後に出てくる言葉が、「誰かに買ってもらおうかな~」「指輪って買ってもらうものだと思ってて…」なんです。
自分が欲しいという気持ちは確かにある。
でもそれより先に、「誰かに買ってもらうもの」という前提が来る。
昔なら、それで実際に買ってもらえた時代もあったかもしれません。
でも今は、待っていても買ってもらえる可能性はどんどん下がっています。

綺麗な方ほど「誰かに買ってもらう」と思ってる方が多い気がします。

そういう方ほど、実は長い間欲しいものを我慢してたりしますよね。
✦販売員が「自分で買う方がいいですよ」と言う理由
正直に言うと、私はそういうお客様に、こんな風に話すことがあります。
「そうですね、買ってほしいですよね~。でも今時の男性って、あんまり買ってくれないですよね💦
買ってくれても、せいぜい3万円から5万円くらいで…。
やっぱりいいものは自分で買うしかないかなって思います(笑)。」
これは突き放した言葉ではなくて、現場で見てきたリアルをそのままお伝えしている気持ちです。
そしてお客様は「そうだよね、自分で買うしかないかなぁ~」とおっしゃった瞬間に、無金利ローンのご案内をします(笑)。
月々の支払いに落とし込むと、意外と「それなら出せるかも」と前向きになってくださる方も多いんです。
しかも金利がないっていうのも分割払いの抵抗感を和らげているかもしれません。
私が経験した景気のよかった昔は、金利ありが当たり前でした。
高額商品を高い金利を払って分割していたんです…それが普通だった…。
すごいですよね、今じゃ考えられませんよね。
それも時代とともに変わってきたことの一つです。
欲しいものは、買ってもらえるのを待つより自分で手に入れた方が早い。
そのお手伝いをするのも、販売員の仕事だと思っています。
「ジュエリーは買ってもらうもの」という時代は、少なくとも私の現場では、もう昔の話になりつつあります。
もちろん買ってもらえるなら嬉しいですよね(笑)。
でも待ち続けるより、自分で選んで自分のものにする方が、ずっと楽しいかもしれませんよ。
✦まとめ
時代は変わりました。消費税も物価も金相場も上がって、男性がジュエリーをプレゼントしてくれる機会はどんどん減っています。
「ジュエリーは買ってもらうもの」という感覚、気持ちは分かります。
私自身もそういう時代を少しだけ生きてきたので…(笑)。
でも待ち続けるより、自分で選んで自分のものにする方が、ずっと楽しいと思うんです。
欲しいジュエリーがあるなら、誰かを待つより自分で買う。
そんな時代になったのかもしれません。

